これは大変なことやと思うよ

とある田舎者(90.1%)の戯言です

W杯オランダ×スペイン雑感(ネタバレあり

1ヶ月に渡る戦いもいよいよ最後の64試合目です

どちらが勝っても初優勝ですが、オランダは78年大会以来の決勝進出なのに対してスペインは決勝に残ったのが初めてです

果たしてジュール・リメはどちらに?

例によってネタバレありなので嫌な方はスルー推奨

まずはスタメン

オランダ

GKステケレンブルク
DFファンデルヴィール
DFハイティンガ
DFマタイセン
DFファンブロンクホルスト
MFファンボメル
MFデヨング
MFスナイデル
FWカイト
FWファンペルシ
FWロッベン

スペイン

GKカシージャス
DFピケ
DFプジョル
DFカプデビラ
DFセルヒオ・ラモス
MFイニエスタ
MFシャビ
MFシャビ・アロンソ
MFブスケツ
FWビジャ
FWペドロ

試合開始序盤はビジャがディフェンスラインを抜け出すもオフサイドになるシーンや、右サイドからセルヒオ・ラモスが何度も果敢に突破したり
FKやCKからスペインはオランダゴールに襲い掛かります

オランダはパスワークによってボールキープをするスペインに対して出足鋭くファール覚悟のチャージでボールと主導権を握りにかかります
両チーム激しいプレーの応酬でイエローカードが多く出されます
オランダはスナイデルのFK、ロッベンの突破からゴールを狙いますが、ゴールを奪うことは出来ず、0-0で前半終了

後半も主導権と決着をつけるために両チーム激しくぶつかりますが点は入らず消耗戦と1点が重い展開になります
膠着状態を打開するためにスペインはペドロを下げ、ヘスス・ナバスを投入
その後、スナイデルのスルーパスから完全に抜け出したロッベンが決定的チャンスを迎えますが、カシージャスが逆をつかれつつも右足でセーブ
ピンチを凌いだスペインはビジャが立て続けにゴールに迫りますが、オランダディフェンスが懸命にブロックします
オランダも流れを変えるため、カイトを下げてエリアを投入
再びロッベンプジョルを振り切りスペインゴールに迫りますが、カシージャスが飛び出してセーブ
スペインは後半終盤になってシャビ・アロンソに変えてセスクを投入

消耗戦、死闘は90分で決着つかずに延長戦へ

スペインが攻勢に出ます
セスクが抜け出してGKと1対1でシュートもステケレンブルクがセーブ

その後もヘスス・ナバス、セスクと交代出場の選手が立て続けにゴールに迫るも決まらず
オランダはデヨングに変えてファンデルファールトファンブロンクホルストに変えてブラーフハイトを投入
スペインもビジャに変えフェルナンド・トーレスを投入、これで両チームとも交代枠を使い切っていよいよ勝負は後半15分へ

延長後半になりオランダのハイティンガがこの日2枚目のイエローで退場になってしまいます
ヘスス・ナバスの突破からセスクに渡り、セスクのパスを受けたイニエスタがゴールを決めてついに試合が動きます
延長後半11分、116分のことでした

オランダも最後の力を振り絞って反撃に出ますが試合終了

FIFAサッカーW杯2010南アフリカ大会はスペインの初優勝で幕を閉じました

以下、個人的雑感

スペインは優勝しましたが、正直に言って内容は芳しいものではありませんでした

初戦でスイスに負けた時は絶望し、決勝トーナメントに入ってからも「勝てる、勝つ」とは思ってなくて「勝って欲しい」と祈るように見てました
ポルトガルパラグアイ、ドイツ、オランダは本当に怖かったです

ファウルを貰いにいくプレーや時間稼ぎなどクリーンとは言えないシーンもありましたが、これもサッカーです
少々汚いことをしてでも勝ちに行く姿勢が見られました
W杯の決勝ともなるとありとあらゆる手を使い、勝利への執念が見られました(これはオランダにも言えることですが)

試合が終わると勝者と敗者を分けてしまうのは時に残酷で(自分の祖母はこれが嫌いでスポーツ全般が嫌いです)あるのは解ってますが、スペインの勝利を願っていた自分にとっては最高の幕切れとなりました

試合終了目前から試合終了後ジュール・リメを掲げるカシージャスを見てもらい泣きしてしまいました
この瞬間を1ヶ月前から願ってました

思えば自分はスペインに勝って欲しかったという気持ちよりカシージャスに栄光を掴んで欲しかったという気持ちの方が強かったのではないかと思います
言うまでもなくW杯は4年に1度です
今大会のスペインの主力選手は28〜32歳で、4年後も同じ戦力、ましてや優勝を狙える状態で大会を迎えられるか、ヨーロッパ選手権を勝ち残れるかは未知数です
だからこそ優勝を狙える今大会に優勝して欲しかったので真剣に見守ってました
特定のチームをここまで応援して最後まで見たW杯は自分にとって初めてでした
とにかくジュール・リメを掲げるカシージャスが見られたので満足です

他にもイニエスタのハルケに対するメッセージ(その行為が原因でイエローをもらったけど)やセルヒオ・ラモスのプエルタに対する想いに胸を打たれました

スペインの勝因は絶好調の彼がゴールマウスに降臨していたおかげでしょう
準々決勝パラグアイ戦のPKを止めた場面は未だに脳裏に焼きついてます
EUROと同じくベスト8の呪縛を打ち破ったのは彼の活躍は決して少ないものではなかったと思います

おめでとうイケル、ありがとうイケル

またたまにネタにはすると思うけど、これからも現役を全うして欲しいと思いました

今大会についてまた日記に書くこともあると思いますが、リアルタイムで書き込むのはこれで最後なので一区切りとここまで駄文を読んで下さった皆さんにも感謝の言葉を持ってしめたいと思います

本当にありがとうございました