「裏社会編」と位置づけられ、前後編で繰り広げられるストーリー
拾弐さつめ442ページ、拾三さつめ406ページのボリューム(共にあとがき除く)でいよいよ物語は佳境に入ります
流石にネタバレなしで語れなくなってきたのでスクロール
拾弐さつめ
世界会議の後、変貌した世界と残った悪の巣窟である正夢町とそこに突如建設されたカジノを舞台にした巻
拾弐さつめにしてようやく長男の銀夏を中心としたストーリーが展開されます
印象に残った言葉
輝きに満ちあふれた、善良なだけの世界が、いかに歪んでいるか。
何も悪いことをしていなくても、落とし穴にはまるのが、この世界なのに。
光が強ければ強いほど、生まれる闇は深くなる。
正義が声高に叫ばれるほど、踏みつぶされる悪は憎悪に燃える。
もう若くはない。努力をしても届かない場所が、歳をとるたび増えていく。何をして、何を捨てるのか。誰も導いてくれず、責務ばかりが増えて、だんだん身動きがとれなくなって――大人になるというのは、歳を重ねるというのはあまり愉快なものではない。
拾三さつめ
正夢カジノから鬼ヶ島に舞台を移し、銀夏と千花を中心とした巻
清算された過去、そして清算されなかった過去から続く因縁が見られ、読み終えた時ラストエピソードが気になって仕方なくなりました
印象に残った言葉
誰ひとりの心すら、人生すら蔑ろにされることのない、誰もが幸せを追求できる社会――それこそが平和な世界だ。そして幸せとは、うつくしいものだけではない。争い勝利する快感。他者を踏みつけにしてのしあがる快楽。奪い、貶め、暴れ回る幸福というものもある。
拾弐さつめ、拾三さつめともに「正義」「悪」「平和」とは何かといった哲学的なテーマ、そしてこの話の根幹であろう家族の絆、そして恋と前後編約850ページに渡って書かれていて物語に引き込まれました。
このシリーズも残すところあと2冊、早く読みたいような、寂しいような気持ちを抱えながらどのような結末を迎えるか楽しみです
近い内に読もうと思います