これは大変なことやと思うよ

とある田舎者(90.1%)の戯言です

“文学少女”と月花を孕(だ)く水妖【ウンディーネ】感想

“文学少女”と月花を孕く水妖 (ファミ通文庫)

“文学少女”と月花を孕く水妖 (ファミ通文庫)


一応本編6巻という扱いですが、時間軸的には2巻の1ヶ月後の話で特別編という位置づけになってます
今回のストーリーは『夜叉ケ池』『草迷宮』『外科室』といった泉鏡花作品が下になっており、姫倉麻貴と姫倉一族の80年間の歴史が主に語られてます

余談ですが、私は全てのキャラで一番麻貴が好きです

姫倉の屋敷に遠子と心葉が呼ばれ、学校外の話なのでその他のメインキャラは出てきません(流人が少し登場するくらい)

約束、束縛、自由と言ったテーマが各キャラの心情を通してよく伝わってくるストーリーでした

作者のあとがきでは最終章の予告がこの6巻のエピローグらしいので、時間がある時に7巻、8巻を読みたいと思います

























2巻のすぐ後ということで蛍の描写がところどころ出てきますが、私も未だに2巻の内容と蛍の境遇は頭から離れません


印象に残った言葉


あんな風にすべてを諦めたりしない。心まで縛られたくない。あんなの生きているとは言わない。死んだほうがましだ。

―あと、どれくらい・・・・・・いられるのかな。

その笑みは、いかなる同情も慰めも、求めてはいなかった。むしろそうしたものを、尊大に拒絶しているように見えた。

残り113冊

本編の6/8終了ですね
映画見る前に本編は読み終わりそうです